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2007年3月

2007年3月 1日 (木)

びっくり日本通の外国人

 日本通の外国人が増えているらしい。小生の回りにも日本語を自由に扱い、日本文化に造詣が深く、自他共に日本通と評される外国人がいる。

 先日、常楽会に行って来た。涅槃会ともいう。お釈迦様の一生を描写した四座講式と常楽会法則を12時間かけて唱えるものである。高野山金剛峰寺の広間で毎年2月14日の夜10時から翌朝の11時頃まで行われる。

 小生は数年前から毎年参観に行っている。

 ここにも日本通の外国人が複数いる。

 写真を撮ったり、録音したり。

 参集した日本人と言葉を交わし、ときには仏教について日本人に説明している。立派なものだ。中にはお経を諳んじている者もいる。恐れ入る。

 ところが驚いたことが起きた。

 小生も常楽会を間近に拝見したく、また音を採取したくて早々と行ってよい場所に陣取っている。

 しばらくすると、「失礼します。」といって日本通のその外国人が常楽会の様子を見に来る。小生は通り道をあける。

 ところが、ナ、ナント!その外人さんは小生が開いているお経の上をまたいで前に出た。かたわらにいた日本人が思わず「何をするんですか」と声を荒げた。

 ところが、その日本通の外人さんは、「皆が見たいのだから、場所を譲るべきです。」と上手な日本語で小生を諫めた。

 小生が場所を譲らないから、進み易いルートを取ったというわけだ。だが、そのルートでこの外人はお経をまたいだのだ。

 いかがなものだろうか。

 小生等はお経どころではなく、普通の本ですら「またぐ」ということはしない。してはならないと躾られているし、およそ普通の日本人であれば本をまたぐことはしないだろう。

 いわんや、お経である。その外人さんは仏教を学んでいるらしい。所作や言動から拝察した。仏教を学んでいる者が場所を譲らないからといって、お経をまたいだのである。

 異文化を学ぶとは難しいことだとつくづく感じた。

 私ら日本人も、なまじ英語を流ちょうに話せるからといって英語圏の文化を知ったつもりになってはいけないのだろう。肝に銘じた一瞬だった。

 ちなみに、別の外人さんは平気で座布団を踏んで歩いていた。この外人さんも仏教を研究している人であった。

ゼロトレランスのつづき

 善悪の判断基準と判断能力を身につけさせる時期が幼少時であることに疑いはないであろう。

 この幼少時に、学級や小さな集団の中で一緒に学習したり遊んだりする仲間を競争相手と位置付けてしまうと、気持ちを合わせて何かをやるという意識は薄らいでします。

 よく耳にする言葉に「力を合わせて」というのがある。力さえ合わせればそれで良いのだろうか疑問に思う。

 やはり、気持ちを合わせることの方が重要なのではないだろうか。

 気持ちを合わせるときに重要になるのが、相互の価値観の違いを認識し、受け入れることだと思う。

 幼少時や学童時に起きるイジメの多くは自分の価値観を絶対だと思いそれを他人に押しつけることが原因なのではないだろうか。

 「天気の良い日は外に出て思いっきり遊びましょう」と大人から、先生から、親からいわれる。親や先生がいうのだからそれは正しいことだと子供は感じる。

 しかし、いくら天気がよくても、外に出たがらない子もいる。

 「こんなによい天気の日は、外の景色を眺めながらゆっくり本を読むのが良い」と思う子もいる。

 しかし、「天気の良い日は外に出て思いっきり遊びましょう」といわれている子は、教室に残って本を読んでいる子に、「外に出て一緒に遊ぼう」と誘う。これを断られると、正しいことをしたのに拒絶されたと感じる。ここにイジメの芽がふくような気がする。

 そんなとき、強引に外へ連れ出そうとする子供の行動が暴力や厳しい言動になったとき、教師はどのように対応すべきなのだろうか。

 行為の動機がどれほど健全なものであっても、その行為を相手方が受け入れがたいものと感じているとき、あるいは客観的に不適当だと明らかに分かるとき、その行為は否定されなければならないのではなかろうか。

 「無理に誘うことはよいことではないのですよ。人にはそれぞれやりたいことに違いがあるのだから。」とその場で説く。

 もし、不適当な行為だと分かるときは「いけません。あなたの行為は悪いことです。」とその行為を評価してあげる。

 大人や教師のこの正邪を明示する態度が子供に規範意識を芽生えさせるのではないだろうか。(つづく)

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